「まじめさん」がぼくの後をついてくる
ひっそり、ぴったり、と、
うまれた時、から、ぼくの後ろにひっついている
まじめさんと生きてきた、ぼくのこれまでは
正しさ、で、清く美しくきらきらとしている
ぼくはどうにも疲れている
まじめさんと生きるのにつかれている
ぼくが叱ってしまう人はたくさんいるけれど
ぼくを叱ってくれる人は現れなくなった
疲れているぼくの後ろを、怒った様子のまじめさんは
ひっそり、ぴったり、ぴったり、ひっそりと
ぼくの後をついてくる
これまでも これからも
まじめさん、まじめさん
いつぼくを許してくれますか